シニア犬の介護の為に知っておきたいこと


“シニア犬の介護の為に知っておきたいこと”のコラムはこの下から始まります。

大型犬は生まれてから約7年、小型・中型犬は約10年経つとシニア期に入ります。

犬がシニア期に入ると、昔は出来ていたことがうまく出来なくなり、更には元気がないように見えて…。

そんなペットの変化に戸惑ってしまう飼い主さんもいるのではないかと、私はそう思います。

手助けがたくさん必要になりますが、愛するペットの命の最期まで無理なく関わっていけるよう、シニア犬の介護について一緒に考えてみましょう。

シニア犬介護に大切な3つのこと

シニア犬の介護にあたって、大切な3つのことを紹介します。

  1. 介護にかけられる時間

  2. 労働力

  3. お金

1つ目は、1日の中で介護にかけられる時間です。

これは家族や自分の生活環境とペットの要介護度によって変化していきますが、介護は長期に渡ることが考えられるため無理のない時間設定をする必要があるでしょう。

2つ目は、労働力です。

家族全員が毎日無理のない範囲で、どれくらい介護に協力できるかということです。

トラブルになるならまだしも、犬の命に関わる事態となってからでは遅いので、事前に話し合っておくことをおすすめします。

そして3つ目は、治療費や介護サービスを受ける際にかかる費用、介護グッズなどにかかる費用といった、使用用途に際限がないお金のことです。

生まれたての頃と同じくらいかそれ以上に、介護のためにはお金が必要となります。

時間と同じで、無理のない支出を考えておきたいものです。

要介護度の目安

犬の介護度の目安は、「要介護度1~3」までに分けられているようです。

動物病院や受ける介護サービス会社によってより細かく決められている場合もあります。

  • 要介護度1は、歩くときに後ろ足を引きずったり、起き上がるときに時間がかかる

  • 要介護度2は、自力で起き上がることが出来ないが支えがあれば歩ける

  • 要介護度3は、寝たきりで床ずれがあったり、食事や排泄に介助が必要

とそれぞれ分けられています。

目安なので、実際のシニア犬の生活の様子を獣医師など第三者に判断してもらうことで、より適切な介護をしてあげてください。

シニア老犬介護で要になる6つのこと

  1. 移動

  2. ご飯

  3. トイレ

  4. お風呂

  5. お薬

  6. 寝返り

1つ目は移動です。

ペットの歩行可能レベルに合わせて、しっかりとサポートしましょう。例えば、よろよろとするけれど歩けるレベルでは、自分の力で歩くことを続けさせることが大切です。

ハーネスを装着して転ばないように支えてあげると良いでしょう。

足を引きずるようになったら靴下を履かせて足を保護してあげるのもいい方法です。

歩けなくなっても、抱っこやカートで散歩することも可能です。外の景色は出来るだけ見せてあげたいものです。

2つ目はご飯です。

市販のものを少なくし、出来るだけ手作りすることで柔らかさを調整することができ、噛む力や飲み込む力が弱くなってしまったシニア犬にも安心して食べさせてあげることができます。

ペットの好きなご飯を茹でたり、ドライフードをふやかしてペースト上にしたものなどは簡単に作ることができます。

3つ目はトイレです。

これは人間の介護でも、介護する側と介護される側のどちらにもストレスになりやすいものです。

できればペットの望むようにしてあげたいですが、介護疲れしてしまわないようお互いの妥協点を探ることが重要です。

おもらしをするようになったペットには介護用のオムツを着けてあげましょう。初めて着ける際にサイズがわからなければ、かかりつけの動物病院に相談して試着させてもらいましょう。

寝たきりのシニア犬の場合には、オムツではなくペットシーツを寝床のお尻のところに敷いて使用するのも良いでしょう。

4つ目はお風呂です。

シニアになると入浴は犬の体への負担が大きくなるためなるべく避けるようにし、蒸しタオルで身体を拭いたり、ブラッシングをすることや汚れが気になるところを洗い流さないシャンプーなどでケアしてあげると良いでしょう。

どうしても入浴が必要となる場合が出てくることもありますが、そのときは必ず獣医師に相談しましょう。

5つ目はお薬です。

犬の好きな食べ物に混ぜる、オブラートなどの服薬補助アイテムを使用する等してきちんと服薬させます。

服薬の仕方やコツは、獣医師に詳しく聞いたうえで、必ず正しく行いましょう。

6つ目は寝返りです。

寝たきりになると、長時間ものあいだ体の同じところが下になったままで、血液の流れが悪くなり内臓の働きが低下した結果、床ずれなどの症状が起きてしまいます。

それを防ぐためにはマットレスの見直しが必要となるでしょう。低反発のマットレスだと、体重が分散し血液の流れが滞るのを和らげてくれます。

1時間に1回か2回、という風に頻度を決めて、飼い主さんがシニア犬の身体を持ち上げて体の向きを変えてあげることで、犬も触れられる喜びを感じると共に体も楽になります。

まとめ

介護が初めての飼い主さんにとっては、どうすればいいのかがわからないことだらけで、困惑してしまうことが多いと思います。

知識と情報を集めるだけで、先の不安から疲れてしまうこともあると思います。

ですが、シニア犬の介護は決して飼い主さん一人で行っているものではありません。

家族の存在を忘れないことはもちろんのこと、かかりつけの獣医師に相談したり、訪問介護のペットシッター・デイケア・ショートステイ・老犬ホームなどの介護サービスを利用することで、ペットと共に幸せなシニア犬介護生活を過ごしてもらえればと思います。

「医療費が気掛かり」という方は、ペット保険への加入を考えてみてもいいかもしれません。

様々な会社から案内されていますので、興味があればご参考にしてください。

他にも、シニア犬介護が珍しくなくなった現在では、本当に便利な介護アイテムがいろいろと作られています。そういったアイテムを使用したことのある介護経験者の飼い主さんから、経験談を聞くことも参考になるでしょう。

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