シニア犬との向き合い方と看取りケア


“シニア犬との向き合い方と看取りケア”のコラムはこの下から始まります。

癒しや日々のうるおい・楽しさを求めて飼いはじめていたのが、それだけではなくいつの間にか自分や家族にとってかけがえのない存在になっている。

それがペットです。

家族と同じ存在が時間の経過とともに成長し、いつかは衰えていき、そして病気になってしまったら…。

そのとき、ペットのために飼い主としてできることは何があるでしょうか。

平均寿命とシニア期のはじまりは?

犬の平均寿命は、小・中型犬が約15歳で大型犬が約10歳と言われています。

老化が始まるシニア期は小・中型犬が10歳ごろで大型犬が7歳ごろです。

犬種や個体差によりこの限りではありませんが、目安として覚えておいてください。

遺伝的要素によって1~2歳からの成犬期に病気が発症する犬もいます。年1回の健康診断を行うことで早期に発見できれば治療を早めに行うことができます。

また、6~7歳からの熟犬期に太りやすくなり、肥満になってしまう恐れがあります。肥満は心臓病などの病気の原因になるため要注意です。

このときの健康診断は年2回に増やしておくと良いでしょう。

看取りケアはいつからはじめるの?

ペットの日々の生活の質が落ちる病気が見つかったときに、看取りケアがはじまります。

健康診断で病気の早期発見ができるよう努めましょう。

人とは違う生命速度の犬は、病気の進行が早いので注意が必要です。

この時期の犬の病気の治療については、完治ではなく現状維持(今以上に悪くならないことを目的にした)をする方針で行いましょう。

また、健康診断だけではなく日々の健康管理やチェックで様子が違うことがあれば、動物病院を受診することで発見洩れを防ぐことができます。

我が家の犬は老犬だから色々な病気が表れて当然…と思わず、不安なことがあれば獣医師に相談することが大切です。

思わぬことが病気によるものだった、ということがあるようです。

受診のサインは、

  1. 元気がない

  2. 目の異常

  3. 鼻の異常

  4. 過剰に水分を摂る

  5. 排泄の異常

  6. 歩き方が変

  7. 身体を痛がる

などです。

いつからだった、どういうときにこうなった、というのが明確にわかるよう、体温や体重、食事の様子などを記録しておくと受診に役立ちます。

治療計画をどうやって立てるの?

いま、動物の医療発展によりさまざまな治療法が用意されています。 人間と同じように治療計画には入念なインフォームドコンセント(医師から治療の十分な説明を受け、検討した上で同意すること)が大切です。 かかりつけ医だけではなく、別の獣医師にも意見を聞き治療情報を集めることも考えてみましょう。 その際、インターネットや他の飼い主の経験談が参考になる場合もあるかもしれませんが、鵜呑みにせずきちんとした情報なのか確認をとることが必要です。 情報を集めたら、無理のない範囲で行える治療計画を家族とよく相談しましょう。 実際の通院方法や、いざというときの連絡の取決めなどを獣医師ときちんとコミュニケーションをとって決めておくこともとても重要です。 たとえば、いざというときに連絡が飼い主のもとにこなくて、翌朝知らせを獣医師から聞いた、というトラブルはよく聞きます。 そこで後悔してしまうことがないように、考えられることは話し合っておきましょう。

クオリティオブライフ(QOL)を大切に

飼い主さんは、どうしてもペットを主体にして物事を考えてしまいがちです。

しかし犬にとって一番嬉しく幸せなのは、自分のために自己犠牲を払ってへとへとの飼い主の姿を晒すのではなく、無理なく一緒に居てくれる笑顔の飼い主の姿ではないでしょうか。

人間同士でもそうだと思いますので、だとすれば犬にとっても同じことのはずです。

獣医師に不安を相談したり、家族と交代で通院やケアを行い負担を減らすなど、長期の治療を見据えた気持ちで行いましょう。

まとめ

犬は7歳~10歳ごろから老化がはじまるともに、やはり切り離せないのは病気のことです。

そのとき、不安なことは獣医師に聞く、信頼のある本で調べるなどして得た情報を家族と話し合い、犬にとって適切な治療法を探し治療計画を立てましょう。

そして重要なのは、獣医師との綿密な話し合いです。

長期の治療を一緒に過ごす相手であり、最期のときまで頼りにする相手です。後々後悔することのないようにしたいですね。

また、治療費は人間のような健康保険がないため飼い主の自己負担額は10割で、1年間の平均支出は約30万円と言われています。

犬がシニア期になるまでに前もってきちんと備えておけるようにしておきましょう。

年齢制限や健康上など加入条件が決められているペット保険を検討しておくのも良いでしょう。

損害保険会社や小額短期保険業者などが、ペット保険のプランを用意している場合もあります。

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