犬が身に着ける洋服や靴について、その理由と効果を考えてみましょう


“【犬が身に着ける洋服や靴について、その理由と効果を考えてみましょう】”のコラムはこの下から始まります。

最近では、ペットショップなどに行くとペット用の洋服などを目にすることは普通にあります。

可愛いものやおしゃれなものが数多くあり、飼い主さんもどれを着せようか迷ってしまうことがあるかもしれません。

しかしかつては、「犬に洋服なんて着せなくていい!」という考え方が一般的でした。

確かに犬は野生でも生きてきたわけですから、このような意見は正しいように思えます。

それでは実際のところ、犬に洋服は不要なのでしょうか。また、実際に洋服を着せるとなった際に注意するべきポイントというものはあるのでしょうか。

「可愛いから」着せるわけではありません

もちろん、飼い主さんの中には「可愛いから」「おしゃれだから」、という趣味で愛犬に服を着せている場合もあるでしょう。

犬種や住んでいる地域によっては、犬に洋服を着せる必要がないケースもあります。

つまり、犬に洋服を着せる目的というのは、基本的に体温調節という人間と同じ理屈になります。

「でも犬は野生で生きているし…」という意見ももちろんあるでしょう。

しかし、これはちょっと考えが極端です。

元々その犬種が繁殖されていた地域の犬であればともかく、今の日本では、「飼いたい犬種を飼いたい地域で」飼うことが普通になっています。

酷寒のシベリアで生きていけるシベリアンハスキーを、日本の温暖で湿度の高い地域で同じように飼えるかというともちろん難しいですし、反対に温かい地域の犬を寒い地域で飼うには、配慮をしてあげなければいけません。

寒い冬の場合には、防寒効果のある洋服を着せることに意味があることは、こうしたことから読み取れます。

夏に服を着せる理由は?

冬は寒いから洋服を着込む、ということは、人間の感覚からしても納得のいくものでしょう。

ですが同じ人間の感覚で言うと、暑い夏に洋服を着るというのは、どうにも納得しかねることかもしれません。

しかしこれにもきちんと理由があります。

犬は人間と違い四足で歩くため、腹部や胸部をより地面に近づけています。また、体高はどうしても低くなります。

そして犬が歩いている地面は、暑い日差しの照り返しで非常に熱くなっており、その熱が犬に届いているのです。

地面が土の場合もそうですが、アスファルトの場合にはなおさら、照り返しは強くなります。

こうした熱が犬の体に直撃してしまうと、より犬は体温調節が難しくなり、体調を崩したりする危険性も高まってしまうのです。

こうしたことを考えると、ペットとして人気の高い犬種であるミニチュアダックスフントなどの犬種は、夏の間どれほど暑い思いをしているか、想像に難くないのではないでしょうか。

例として、今日飼われているミニチュアダックスフントの多くはもともとドイツやスイス、オーストリアが原産とされていますが、これらの国々は西岸海洋性気候に属するとされており、基本的に冷涼、最も暑い夏真っ盛りの時期であっても、30℃前後に収まるのが普通です。

日本では、特に本州以南では30℃を超える真夏日が多くある地域もあることから、時にこうした犬種への配慮を行わなければならない場面もあることでしょう。

他にも様々な理由があります

犬に洋服を着せる大きな理由として体温調節を挙げましたが、それ以外にも「怪我を保護する」ということも考えられるでしょう。

もちろん、獣医による適切な治療を行ったあとの話ですが、散歩の際にどこかにひっかけて傷をつけたりしないよう保護したり、炎天下のアスファルトを直接歩かせることに不安があるような場合には、洋服や靴などで患部を保護してあげる、という考え方もあります。

人間がギプスを付けたり、歩くときには靴を履くのと同じ理屈ですね。

また、皮膚関係の疾患をもっている犬の場合には、服を身に着けることで保護をする、というケースが多々あります。

ただこうした目的にしろ、先に述べた体温調節の目的にしろ、犬に着せてあげる洋服を選ぶときには素材や縫製をよくチェックしてあげることがとても重要です。

犬の骨格に合わない硬い素材であったり、毛羽立ちが目立つ素材などの場合に、かえって体への負担が大きくなってしまうこともあります。

心配であれば、獣医や動物病院へ相談してみるのもよいことでしょう。

まとめ

洋服を着せる目的が、単に「可愛いから」という目的だけでないことはこの記事で紹介したとおりです。

ただ、せっかく着せるなら、やっぱり可愛い洋服を着せてあげたいですよね。

飼っている犬の体毛の長短、皮膚の特性、住んでいる地域のことなどをよく検討し、必要があればおしゃれな洋服を選んであげるのもよいでしょう。

また、洋服を着ることに慣れていない犬もいます。

無理をして着せるとかえってストレスになってしまうこともあります。

嫌がっているような場合には、無理に着せたりせずに、体温調節や水分補給など、別のポイントで気を配ってあげるのも飼い主さんの大事な役割です。

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