「愛犬の最期に」いつだって寄り添ってくれたあの子に出来ること
犬の寿命は現在、一般的に10年~13年だと言われています。 それ以上に長生きをするワンちゃんもいますが、それでも人間と比べれば、とても早く寿命を迎えてしまうのです。 家族として迎え入れる時から、犬の最期のことをぼんやりと予想はしていたかもしれませんが、それが現実として起こり得るとなってきたそのときの感情としては、耐えきれないくらいに辛く悲しいものです。 と言いますのも、私たちが街頭活動などを行う中で、ワンちゃんに近寄ってくださる方で 「以前飼っていたワンちゃんとそっくりで・・・。」と涙を流しながら撫でてくれるような方が結構いらっしゃいます。 可愛がっていた分、悲しさも大きくなるのは痛いほどよく分かります。 今回のコラムは、今愛犬を大切に飼われている方と、愛犬を失ってまだ心の整理がつかないかたの両方に向けて書かせていただきます。 愛犬の最期を優しく見送ることが出来るように、私の経験を紹介させていただきます。
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愛犬との最後の過ごし方EndFragment
いつも傍にいて、たくさんの思い出をくれた愛犬のことを思い出してください。
喜んでいるときには、まるで自分のことであるかのように一緒にはしゃいでくれたこと。
悔しい時には、寄り添い甘えるように自分の頬をこすりつけてきたこと。
そして悲しい時には、そばにいて涙がつたう頬を慰めるように優しく舐めてくれたこと。
いつでも、あの子は私のことを思い、優しく接してくれました。 そんな優しい子は今まさに、虹の橋を渡ろうとしています。
私たち人間にはいったい何ができるでしょうか。
年齢を重ねると共に体調も少しずつ悪くなってきてしまって、病院にも何度と連れて行くことになります。体調が悪い原因は、「老衰」です。
犬にとってはほとんど死を待つだけの状態ですが、それでも私たちはその事実を中々受け入れることが出来ずに、或いは受け入れたくないと言う感情の元で、これまで以上に世話を続けます。
だんだんと細くなってくる食を心配し、出来るだけ食べられる物を食べやすいように加工し、少しでも多く食べてもらえるようにもします。
綺麗好きだった愛犬のために、体だってもちろん毎日拭いてあげます。
そうしたこと以外に、愛犬のために私たちが出来ることは、もうほとんどないのかもしれません。 最期に出来ることはただ一つ、少しでも長く生きることが出来るように、お祈りをし犬に寄り添うことだけでしょうか。
毎日毎日、朝も晩も、愛犬の頭と体をこの手で撫でながら「死ぬのは怖くないからね、少しでも長く、これまでと同じように楽しい日々を過ごそうね」と呼びかけます。
私たちが言うことがわかるのでしょうか、呼びかけに対して尻尾を力強くフルフルと振って応えてくれます。
ですが日が経つに連れ、力強く振っていた尻尾からも勢いが無くなり、小さく振る事しか出来ないほどになってくるのです。
そしてついには、立ち上がることも出来ないくらいに衰弱し、食事もほとんどと言っていいほどに口にすることが出来なくなります。
最後には、鳴く声すら聞こえず微かにわかるのは呼吸をしている音だけ。 自慢の尻尾を振ることも出来なくなりました。
私が経験した愛犬との最期EndFragment
虹の橋を渡ったあの日のことは今でもはっきりと覚えています。 あの日私は、何度も何度も愛犬に「頑張ろう」と声をかけ頭を撫でていました。 目をちろっと動かして意思表示をしてきた愛犬の顔は、今後も忘れることはないでしょう。 最期のときを感じた私は、あの子を抱きかかえ、ただただ目を見つめながら体を優しく撫でていました。 そうしていた事などこれまでにはなかったくらい、とても長い時間をそうしながら過ごしていました。 あの子の瞳がだんだんと光を失っているのがわかるのです。 目に灯っていた光は、最期には暗闇の中へと吸い込まれていきました。 私は、魂と心があの世へと行ってしまったあの子の体を、しばらく抱き締めていました。 あの子の体が冷たくなっていくのをこの手で感じとってしまい、そして思わず号泣しました。 あの子には、精一杯のことをしてあげたつもりです。 それでも、その瞬間に溢れてきた思いは、「あれもしてあげられなかった」「これもしてあげられなかった」と、そんな後悔の思いばかりでした。 あの子を失った悲しみと共に、後悔の念が津波のように押し寄せ、次から次へと涙が溢れだしてくるのです。 その時、私は悲しみと後悔の涙の中で思いました。 私は、あの子をこれほどまでに深く愛していたのだ、と。 やれることはやったので悔いはない。そんな言葉では足りないくらいの愛情をあの子に注いでいたことを、自覚したのです。 もう一度傍に戻ってきてくれるなら、何を失ってもよいと思うほどに。 なんでもしてあげたいのに、もう何もしてあげることができない。 そんな気持ちが後悔となって襲ってくるほどに、愛していたのです。 その後は、事前に調べておいた情報を元に愛犬の葬儀を行いました。 棺桶にあの子の亡骸と、大好物だったお菓子をたくさん入れました。 あの世で仲間に分けてあげて、たくさんのお友達ができるように。 お腹を減らすことがないように。 そして初めてのお盆に、私は夢を見たのです。 真夏の盛りなのにしんしんと雪が降る中、あの子が白い大きな犬と一緒に、とても元気よく私の周りを跳ね回っているのです。 私は一生懸命名前を呼びましたが、だんだん私の周りを離れて行き、遠くで尻尾を大きく力強く振りながら、その2頭はどこかへと去っていきました。 目を覚ましてから、私は思いました。あの子は友達ができたことを私に教えに来たのだと。 「心配しなくてもいい、こちらで楽しく暮らしているよ」と、教えに来てくれたのです。 あの子が優しいということはわかっていましたが、まさか死んでしまったあとまで優しくしてくれるなんて。 そんな優しいあの子に、私がこれからしてあげられることはたった一つ。 思い出の中で、いつも優しく飼い主思いだったあの子の姿を、いつまでも忘れることなく生きていくことだけです。 今回も自分で書きながら気が付くと涙があふれてしまいました。 読んでいただいた方の中でも同じように涙がたまった、流れた方もいるのではないでしょうか? そんなときは静かに思い切り泣いてください。 涙を流すことで、脳の血流が活発になり副交感神経を刺激し、一晩眠ったのと同じ位のリラックス効果を得られるとも言われています。 何より安心してもらいたいのは、あなたにどれだけたくさんの後悔があったとしても、あなたの愛犬は、きっと感謝でいっぱいですよ!
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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